「クリスタルの娘(クリスタルチルドレン物語) Vol.5」3.5次元の魂 目覚め始めたスターシード Act.9

2018.7.23  Chikako Natsui
/ / / / / / / / / / / / / / /

※スターシードを物語形式でご紹介!

スターシード。

地球を愛と癒しで包み、宇宙の平和へとつなげていく任務を遂行するために、アシュタールの星の種を埋め込み、自ら志願して地球に転生してきた魂たち。

スターシードの種類:

インディゴチルドレン
1970年代以降にその多くの魂が転生してきているといわれているが、
早くは1950年代からもインディゴの魂は知られている。

クリスタルチルドレン
1995年以降に転生してきている魂たち。

レインボーチルドレン
2010年以降に転生してきている魂たち。

 

クリスタルチルドレン

 

「愛と調和」をもたらすため、地球に転生してきた魂たち。

クリスタルの輝きを放つ。

 

愛と光に包まれた一族の娘。

その魂は祝福の中で誕生した。
前回のお話。

 

 

スターシード。

クリスタルの娘がこの世に誕生した。

母親の胎内で10ヶ月の時を過ごし、肉体を得るとともに、地球に適合するための周波数に変換されやって来た。
残っていた故郷の星の記憶、自分が何者であるのか?なんのために地球に生まれたのか?は、間も無く徐々に忘れ去られていく。

 

私が産まれたとき、母は喜んだ。父も喜んだ。私を取り囲む人々は、みんな私の誕生を喜んだ。

でも、私は不安だった。産まれる前は母とつながり、命をつないでいた。それが誕生してすぐに、母から引き離されてしまったからだ。


私は一人ぼっち・・・。

 

経験したことのないものが内から湧き上がり、外から私を抑えつけようとする。

今、私が感じていること、それをどう表現していいか分からない。どう伝えていいのかも分からない。
でも、伝えたい。分かって欲しい。

だから、私ができる方法でそれを伝える。

泣く。力いっぱいジタバタしながら泣く。

しかし、側に来てくれたのは母ではない。知っているような気はするが、余り馴染みのないエネルギーだった。

ま、いっか。とりあえずだけど、さっきの不安は少しだけ和らいだ。

疲れたから、寝よ。

 

私の名前は珠姫(たまき)。

珠のように美しい娘という意味を込めて、父方の祖父が付けてくれた。

「可愛いね〜」

みんな私を見ながら、何度もそう言う。

幸せなエネルギーを感じる。

「可愛いね〜」

「たまきは、おばあちゃんの子よ〜」

「可愛いね〜」

「まったく、なお子さんったら・・・」

「可愛いね〜」

「何で女の子なのかしら・・跡取りの男の子が欲しいのに・・」


クリスタルの娘の魂をもつ、地球の娘・たまきは不思議に思った。

可愛いね〜・・・高い周波数をもつエネルギーを感じるのだが、それ以外に、低い周波数をもつエネルギーを時々感じる。

特に、祖母が「なお子さん・・」と話す時は、それを強く感じる。

幸せなエネルギーとそうではないエネルギーを繰り返し受け取る。

これはなんだろう? 時々幸せなじゃなくなる。

たまきの不安は増していく。そして、低いエネルギーを受け取った瞬間、どうしていいか分からず、条件反射のように泣くということがしばしばあった。

 

産院を出て、初めて自宅に戻った日。私は、祖母の腕に抱かれていた。

とても愛されていた祖母に祖父に・・・。

でも、10ヶ月お腹の中で過ごし、そこが私の居場所だと思った母は、私に余り近づくことはなかった。

私は多くの時間を祖母と過ごすことが多かった。

夜、寝るときも、私は祖母と一緒だった。


あるとき、ふと、何かのエネルギーが気になって、そちらに目を向けた。

視線の先には母の姿があった。

その目に映るものは、何だったのだろう?

悲しみ?
憎しみ?
恨み?

母の目が何を語っているのか? それにぴったりなものを私は分からない。

でも、低いエネルギーであることは感じる。

私はどうしていいか分からず、いつものように泣き始めた。

その声を聞きつけて、祖母が隣の部屋から飛び出して来た。
祖母の姿を見るなり、母はそこから姿を消した。

私を抱く祖母の身体から、苛立ちのエネルギーを感じる。
祖母も何かに怒っている。

私はますます混乱し、火がついたように泣き続けた。

ひとしきり泣いたあと、疲れた私は寝続けた。

その間も、無意識で家の中のエネルギーをキャッチし続ける。

怒鳴りあう声、誰かの泣く声。

私は寝ながら、家の中の落ち着かないエネルギーを感じ続けた。


そんな訳の分からない状況の中で、私は成長した。

そして、私が産まれて1年が過ぎる頃、相変わらずの家の中の様子だったが・・・、以前よりエネルギーが軽くなった。

どうしたんだろ?

クリスタルの娘 たまきは不思議に思った。

家の中の雰囲気、エネルギーが違う。

いつも悲しいエネルギーを発している母から優しい、幸せなエネルギーを感じる。

母の近くに寄っていっても、邪険に扱われない。

どうしたのだろう?

それから、半年後。

私に弟ができた。

故郷の星を一緒に飛び立ち、つなぎの星で姉弟として再会を誓ったクリスタルの息子が地球へやって来た。

(文:夏井誓子

 

 

3.5次元の魂シリーズ:

Act.1 目覚め始めたスターシード 
Act.2 「スターシードとは?」
Act.3 「インディゴチルドレンとは?」
Act.4 「無理に友達を作らなくてもいい」
Act.5 「クリスタルの娘(クリスタルチルドレン物語)」
Act.6 「クリスタルの娘(クリスタルチルドレン物語) Vol.2」
Act.7 「クリスタルの娘(クリスタルチルドレン物語) Vol.3」
Act.8 「クリスタルの娘(クリスタルチルドレン物語) Vol.4」