「幸せになるヒント~他人軸から自分軸へ。」森と魂のセラピスト 飯田みゆきコラム No.7

2018.6.26  Chikako Natsui
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私は、思春期のころから他人に気を使って、他人が望むことを考えて、他人に合わせて生きてきました。考えすぎて、どう行動して良いかわからなくなり、立ち尽くすこともしばしば。周りからは、「あなたは気が利かない人ですね。」と、よく言われたものです。

 

夫との関係で悩むようになったとき、ハイヤーセルフのリーディングというセラピーで「彼にとっては、私と暮らさない方がいいのですか?」と質問をしたときの衝撃は忘れられません。

 

「『質問がちが~う!!』、と、ハイヤーセルフが言っています。」

 

( !!! ??? だれだよ、おまえ!。何が違うっていうんだよ~!!!)と、心の中で即刻反論。でも実際は、涙が溢れて溢れて、止まらなくなっていました。無意識下でそれが真実だと知っていたのでしょう。

「『あなたが、どうしたいのか?』を、質問してください。」

・・・。

そんなこと、考えたこともなかった。

いつも、他人が望むことを予測して、それに沿うようにしてきた。それなのに、”気が利かない人”と言われ続けて、どうしていいかわからなかった。

 

つらかった。

 

こんなに気を使っているのに。

こんなに頑張っているのに。

こんなに周りに合わせているのに。

まだまだ、頑張りが足りないんだ。

もっと合わせないとダメなんだ。

 

もっともっと頑張って気を使えば認めてもらえるかもしれない。キラキラ輝く自分になれるかもしれない。だけど実際は、気を使えば使うほど相手を怒らせていました。

 

なぜ?

どうして?

 

ココロ&魂の旅路を続けるうちに、そのヒミツが見えてきました。私はずっと、「他人軸」で生きていたのです。

「他人軸」で生きている時は、思考ばかりが働いて、自分のハートの声が聞こえません。どんなに周囲に合わせて頑張っていても自分のハートは満たされず、満たされないハートは心の奥で不満をくすぶらせていたのです。そして、自分で自分を傷つけていたのでした。

だけど本当は、自分を大切にしたいと思っていました

ありのままの自分を愛することができたらいいなと思っていました。

 

生き方を「他人軸」から「自分軸」へ変えること。

すでに習慣化されていた生き方を変えるのは、簡単ではありません。

 

それは、ひとつひとつ自分の気持ちを確認していく作業でした。

 

「やりたい」ことをやりたいと感じ、「やりたくない」ことをやりたくないと感じる。ときには、「人からよく見られたい」「私って有能だわ」「私が世界を回したい」と思う自分までをもそのまま感じることでした。

 

ハイヤーセルフの衝撃の言葉から10年、私は徐々にハートの声が聞こえるようになり、徐々に「自分軸」で生きるってこんな感じ? という感覚がつかめるようなっていきました。

 

ローマは一日にしてならず。

 

ようやく、あんな自分もこんな自分も受け入れることができるようになってきたところです。まだまだ道の途中。それでも昔よりとても楽に、そして楽しくいられるようになりました。これからもこの道を歩いていきたいと思っています。

(文:飯田みゆき

 

これまでの物語はこちら

「真の自己ってなんだろう」

「人間界のくせ者、価値観という『ものさし』」

「自然は真の自己と対峙する準備を整える。」

「あなたは完成された光の存在です。」

「世界は”人智を超えた何か”で動いている。」

「約束を守ってもらえなかったあなたへ」

 

飯田みゆき
森と魂のセラピスト、森林インストラクター、ハーバルプラクティショナー、薬剤師。
テーマ『自然と対話し、自分と対話し、今ここにある自分を祝福する』。
「森の癒し&幸せになる力のヒミツを探る」