いわゆる体質チェックって? アーユルヴェーダ式体質診断とはなに? インドヒーリング特集Vol.7 -ヒトはなぜインドに魅せられ、インドを目指すのか-

2017.9.5  Cosmic Academy Japan

アーユルヴェーダ式の体質診断をされたことのある方は、聞いたことがあると思います。
ヴァータ(風)・ピッタ(火)・カパ(水)という3つのボディータイプ。

実際のアーユルヴェーダドクターによる診断は単純に3つに大別されるものではありません。
本やウエブのセルフ体質チェックでたとえばヴァータ体質だという結果が出たとします。
ではその人が純粋な100%のヴァータ体質かといえば、ほとんどの場合ヴァータが他の2つより若干多くピッタかカパももっているのが普通です。大抵の方がヴァータ・ピッタ型、ピッタ・ヴァータ型、カパ・ヴァータ型など大抵の方が2つの性質が優勢です。それぞれ3つを同等、あるいは単一でもっているという方は稀といわれています。
ではこのボディータイプを知ることはいったい何に役立つのか?
かかりやすい疾患や性格の傾向がわかります。人間関係を円滑にするという点でも体質を知るということは役立ちます。学んでいくと身体全体の見た感じやお話をした感じでその人の体質がある程度はわかるようになります。それほど外見的にも特徴が出やすいものなのですよ。

現在の自分の心身の状態を知り、正しい方向へ導くための目安になるツールだと思っているとよいと思います。本格的な病気になる手前の「未病」の状態にある事に自分で気づくことができるようになり、病院にかかる前に自分で修正することが可能になります。

たとえば・・・火の性質、ピッタが多い人は火を連想させるようなこと(辛い物を食べすぎる、ギャンブルや競争で熱くなりすぎる、炎天下に長い時間いる、熱い議論をするなど)で火の性質が風や水の性質が多い人よりも増えやすいので、放置しておけば胃炎や胃潰瘍、怒りっぽくなる、皮膚に発疹など体になんらかの症状が出やすくなります。
「類は友を呼ぶ」というのは人間関係だけではなく、その人の多くもっている性質も呼び寄せやすいので自分の性質の傾向を知っていると、身体に影響が出る前に未然に防ぐことができます。



この記事の著者紹介

ありはらみつこ
ライフバランスアドバイザー。高校生の頃からインドに興味を持ち、心身のバランスを崩した事をきっかけにインド伝承医療アーユルヴェーダを学び10年。長年の経験と知識で多くの方の心身の悩みを解消している。